高等遊民前夜

毎日やっつけエブリデイ

ぜいたくな余白

 1月12日(火)。ときどき雨。名古屋はひどく冷え込んだ。

 街路樹の葉に霜が降りていたり、水たまりが所々凍っていたりして冬景色。三連休でキンキンに冷えた職場は暖房を入れても寒いままで非常にしんどい一日だった。エアコンは集中管理をされているため22℃以上に設定できないけれど、エアコンが古いもので気候に太刀打ちできていない。キーボードを打つ手が常にこわばっていた。
 職場では,愛知県に緊急事態宣言が出る出ないの話題で持ち切りだった。事務は比較的テレワークに移行しやすいから、宣言の有無で今後のテレワーク体制が変わってくる可能性がある。再びの在宅生活か。私は正直どちらでもいいけど、職場がこんなに寒いのなら自宅で仕事をしたほうがマシだ。

 帰宅途中、近くの交差点で恋人とばったり会う。通勤経路がぜんぜん違うから、あまりこういうことはない。もうどこかで待ち合わせをする間柄ではないから、なんか変な感じ。これが片思いの相手でもあれば、めぐり合わせだと思い込むんだろうな。ただの偶然になにかしらの意味を見出そうとするのは人間の癖だと思う。意味を与えて解釈する。祈りに近いものを感じる。葬式中に偶然、飛んできた蝶などに故人を投影するなんて話はよく聞く。ばったり会ったところでただの偶然でしかないのは、この人といることが日常になってしまって,そういう類の祈りを必要としていないということなのだろうか。

 19時半くらいに帰宅。今日は生姜焼きと茄子の味噌汁。茄子は切った後しばらく水にさらして,ごま油で軽く炒めてから味噌汁に入れて煮る。こうするだけで風味が格段に良くなって美味しい。生姜焼きは玉ねぎをくたくたになるまで焼くのが好き。おつとめ品のいい肉を安く買った。肉厚でおいしい。おいしそうに撮れていなくて残念。

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 生姜焼きと味噌汁だけでは足りずに、簡単なお茶漬けを食べた。刻んださわび菜入り。おいしい。

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 夕食後、風呂に入り髪を乾かしたら寝る時間までもう少しになってしまう。平日は本当に自由時間がないなと悲しくなる。積読してあった永井祐『広い世界と2や8や7』を読む。歌集を読むのは、個人的には脳みそを酷使するから、寝る前にちょっとずつ読むことが多い。

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「ヤギ ばか」で検索すると崖にいるヤギの画像がたくさん出てくる 

とおくまで歩いてとおくまでかえる あした起きたらピザをたのもう

 わざわざ短歌にするほどのことなのかな、これ、と正直思ってしまうようなことを短歌にしていて、そのことによって世界が異化されているみたいで楽しい。引き算の美学というか、余白の多い音楽みたい。31字という限られた音の中で、可能な限り意味を詰め込んだ歌を作ることもできるんだけど、あえてそれをしないというか、31字を贅沢にめいっぱい使う感じ。ささいな事が意味ありげに、かけがえないもののように思える。贅沢ってこういうことだよなあ。せっかくの休みに寝て過ごしたり、なけなしのお金でくだらないガラクタを買ったり。無駄は好きだ。

 眠気が強まって、寝る前に洗濯物を、と思ってベランダに干してあるものを触ってみたけれど、湿っていて全然乾いていない。冬は手厳しい。諦めて1時ごろに寝た。