高等遊民前夜

毎日やっつけエブリデイ

安心を買う

 2月3日(水)。週の折り返し。朝からほんの僅かに雪が舞った。

 6時前に起床。花粉がハチャメチャに飛んでると思う。洗濯物を取り込もうとベランダに出た途端に眼がカーッと熱くなった。そんな朝。痛いというか、徹夜明けで眼が重く熱を持っている感じ。マスクでも花粉症薬でも防げないからしんどいね。無理やりコンタクトを入れてから、やっぱり眼鏡にしようかなとも思い、でも折角入れたからとコンタクトで出勤。

 仕事。私の業務の一つに、他部署が作った文書の校閲みたいなものがある。年度末はチェックする書類の数が多いから「早めに出してね!」とアナウンスしているのだけれど、大量の書類を4営業日で確認してくれと依頼がある。無理無理無理。その部署の書類だけだったらいいけどね。他もあるから無理。担当者を呼んで一週遅らすよう話をつけた。心臓に悪い。

 毎日毎日、言葉をチェックする作業をしていると、言語ってそこまで便利で有能なものではないなって思う。それは大学院時代に気が狂いそうなくらい本を読んでいた時にも心底感じていた。結局言語は、他者に何かを伝達するために人間が作った道具であって、適切な手続きを踏んで道具を理解しないままに使うと、相手との認識に齟齬が起きる。包丁は便利な道具だけれど、使い方間違えると凶器になるし怪我するのと一緒。
 言語が包丁であるとして、包丁を料理以外に使ってみたり、デコレーションしたり、持って踊ってみたり、新しい使い方を試みるのが詩歌や小説などの言語表現だと思っているけれど、いつでもどこでもそれが通用するわけではないよな。包丁持って踊るように仕事上の文書を作られても、ここは包丁持って踊る場所ではないから困る。前提が違うのだ。私の仕事はそういうことの繰り返し。スリリングな表現を見ながら、誰でもわかるような形に書き換える。

 残業しようとも思ったけれど、社内ネットワークのメンテナンスでPCをいじれないから18時過ぎに帰宅。スーパーに寄って安い食材を買い込んだ。チンゲン菜が安かった。帰宅して、切り分けてジップロックに詰めて冷凍した。チンゲン菜はほうれん草と同じくクセがなくて使いやすいけど、調理するとほうれん草よりシャキシャキ感が残る。根元の断面がお花みたいになっていた。

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 今日のご飯は生姜焼き。豆苗とツナのサラダ。お吸い物(お湯入れるだけのやつ)。安かったアボカド。品目が多いとうれしくなる。腹いっぱい食べた。

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 お風呂に入った後、家計簿をつける。1月分の締め。二人で食費3万が目標だけれど、先月は正月のご飯代とか、米とか、食品ストックや調味料を多く買ったこともあり1万5000円も足が出てしまった。その分、今月は落ち着くはず。家計の積立貯金は10万円、口座の残高も10万円を超えた。二人暮らしもようやく安定してきたと言える。ふう。何かあっても困ることはなさそうだ。
 ついでに自分の財布の帳簿も付けた。私がこのまま2022年3月まで無事働き、今のペースで貯金をし続け、かつ殆ど浪費をしなければ目標の貯金300万円を達成できそうだ。まあ予期せぬ出費や冠婚葬祭もあるだろうから、そう上手くもいかないだろうけど。

 お金は私を幸せにはしないけれど、選択肢を増やし身動きを取りやすくしてくれるとは思う。大学院のころ、めちゃくちゃ貧乏学生だったんですよ。奨学金で授業料を賄い、バイト漬けになって書籍購入費や学会費などを稼いでいた。望んで大学院生になったけれど、学部時代の貯金はすぐに尽きて、なかなかしんどかった。常にお金がないことへの不安に怯え、苛々して、派遣アルバイトの求人を見ながら、空いた時間にいかに働くかばかり考えていた。外国からの国費留学生の方が豊かな研究をする一方で、私は遠方の学会に行けなかったりもした。
 そもそも、高い授業料と引き換えに得た研究期間なのに、その時間を削って研究するためのバイト。本末転倒だな。学部時代にもっと貯めとくべきだったかな。と思って深夜2時に居酒屋で締め作業をしたりしていた。現実はつらかった。

 刹那的に生きてもみたいけれど、今後の安心を買うために貯めている。新しいことを始めたくなった時のため、働けなくなったときのため、自分や同居人に事故あるときのために。これが大人になるということか。嫌だな。まあ地盤があるからこそ大胆に好き勝手できることもあろうかと思うので。
 とはいえ、あまりに倹約しすぎると今が楽しくなくなって、それこそ本末転倒だから、適度には散財するようにはしているけれども。バランスめちゃむずいね。