高等遊民前夜

毎日やっつけエブリデイ

花を買う

 2月6日(土)。朝から花粉がひどく飛んでいる。すっきりと晴れて寒い。

 6時ごろ起床。起きて洗濯物を干すときに鼻水が止まらなくなる。目も痛い。今日は酷いぞと覚悟する。今日は永久脱毛で通院の日。風呂へ行き、全身を丁寧に隈なく剃る。施術前には除毛をせねばならない。悲しい時間だ。

 学生の頃から美容外科のレーザー脱毛に通い、今もまだ終わらない。大体全身脱毛のコースって、何回でいくら、っていう方式になっている。私は6回30万くらいのコースを2回やり、しぶとい部位を追加でやっている。これまでいくら掛かったか考えるだけでもめまいがする。ここまでするのには理由があって、一つは、肌が弱く自宅での処理に限界があったから。剃っているうちに肌が負け、日々肌荒れが絶えなかった。もう一つは、ハチャメチャに体毛が濃く、そのことを深くコンプレックスと感じていたからだ。量が多いというより、一本一本がめちゃくちゃ太くて濃い感じ。体毛が薄い父親より濃いものだから、思春期には自分に絶望し死にたくなったりした。女に生まれてきたのは間違いなのかと本気で思った。泣いて母親に「永久脱毛がしたい」と訴えたこともあった。結局その願いは聞き入れられず(当然ですが…)、バイトするようになってから通いました。

 電車内とか、ネット上とか、人のコンプレックスにつけ込むタイプの広告が嫌いだ。除毛せよ、育毛せよ、異性と交際せよ、英会話に行け。人に劣等感を与えて、それを克服するよう要請していて、劣等感を抱える人がいることでビジネスが成り立っている。綺麗になるため、成長するためって呼びかけているならいいんですけどね。私は、無駄毛の濃い女が許されないこの国で、どこか世間に許されるため、安くはないお金を払い、痛みを得ながら施術を受ける。レーザーで毛穴を焼くのは何度やっても痛い。より望み通りの自分になりたいという目的だけじゃなく、同じような劣等感に苦しみながら、何者かに許されるためにこの痛みに耐えている人(男性も含めてね)がたくさんいるんだよなと思う。

 施術後、せっかく街に出てきたのでその辺をぶらぶら歩く。観葉植物を扱うお店を覗いたら、ミモザがあって思わず1本買ってしまった。ついでにユーカリも1本。まだ寒いけれど、ミモザが店頭に並ぶと春だって感じがする。店員さんにも「ミモザ見ると買いたくなりますよね、私も昨日買っちゃいました」と言われてとても良かった。

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 切り花なんて短い命で、世話をする面倒も増えるのに、なんで人は花を買うんだろうな。部屋に自然を取り込みたいから? 癒しを求めているから? お洒落だから? 花を家に飾っちゃう自分が好きだから? どれも正解な気がするし間違いな気もする。毎日水を取り換えたりして、手間は確実に増える。それでも花を買って歩く帰り道はうれしい。単純にそれだけかもしれない。よろこびを買って帰る。意味を追求しない方がよいかも。ミモザドライフラワーにも適しているから、長く楽しみたいね。

 同居人は凛として時雨のライブ参戦。帰宅後、思い出話を聴きながら夕ご飯の準備。ミモザをみて「キャワだねえ、春だねえ」と溢している。ごぼうが安かったから豚汁にした。先にフライパンでゴボウを油で炒めて、その油を絡める感じで肉や野菜を炒めるとコクが出て美味しい。

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 夜になっても花粉症の症状が治らない。同居人も目が痒い、と言いつつ鼻がズビズビ。花粉症おそろしや。国民病だね。サクッと風呂に入り、1時前に就寝。