高等遊民前夜

毎日やっつけエブリデイ

言葉で

 2月18日(木)。朝から雪。建物の屋根がどこも白くなっていた。

 6時ごろ起床。エアコンが効いておらず寒い。昨日の疲れが抜けきらず、プロテインを水で割ったものを飲んで早々に出かけた。雪雲が分厚く迫り、空がやたらと低かった。これだけ立派な雲ならしばらく降りそうだ、と覚悟する。夜勤中の同居人より「雪、気をつけて」とLINEが来る。

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 仕事。今日もヘビーだった。昨日舞い込んできた面倒そうな案件が、想像以上に面倒なことになりそうで、多方面への打ち合わせに奔走した。休憩中もぶっ通しでやっていたので昼食も食べ損ねた。食べることがよろこびの一つだから地味にしんどい。途中から何が何だか訳がわからなくなってきて、ずっと今日が水曜日だと思いこみ、夜になって木曜日だと気づいた。「あれ?明日行ったら休みじゃん」と逆にポジティブになってしまう奇妙な逆転現象が起きた。仕事に追われる方が、何もやることがないよりは遥かにマシです。でも重い面倒な案件を抱えるのは嫌だ。これは長期間引きずることになりそう。落胆。今日できることは終え、見切りをつけて8時ごろに退勤。

 帰宅すると夜勤明けの同居人がソファでだらんと伸びていた。お疲れ様です。Twitterのアンケート機能を初めて使い、うどんを食べに行ってもいいかと聞いてみたら、ほぼみなさん賛同してくれたので(食べるつもりだったけどね)、近所のうどん屋に行く。8時過ぎのためテイクアウト営業しかしておらず、持ち帰っていつものリビングで食べた。こんなにおいしいものが二人で1000円以下なんて本当にいいのだろうか。従業員のお給料ちゃんと出てるか心配になるよ。逆に悪いことしている気分になるよ。通常と比べて安いものには必ず仕組みがあるわけで、その仕組みがポジティブなものであり、割を食ってる人がいないといいな、と常々感じる。同居人は自宅にあるフライドオニオンを入れたりマヨネーズかけたりして魔改造しながら味を模索していた。

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 同居人が夜勤明けに買っておいてくれたボンボンのケーキを、今日の精神が落ち着く薬にした。名古屋の老舗洋菓子店。喫茶店も併設されている。たまにこっそり買ってきてくれて、こういう些細なものがいちばん嬉しかったりする。(兼ねてから些細な贈り物は嬉しいと言ってきたからかもしれないですが。刷り込み大事。)悔しいけど、西野カナ大先生が「トリセツ」歌っていることは結局大正解です。「なんでもない日のちょっとしたプレゼントが効果的です」。性別問わずそうだよね結局。モンブランは食べたことあったから味を知っていたけれど、レーズンサンドのクッキーがタルト生地みたいな食感でハチャメチャにおいしかった。

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 私は言葉が好きだけど、言葉のことをあまり信用していない。分かり合えない人間がある程度、共通認識できる記号として作ったのが言葉だと思いますが、それでも解釈の違いとか、深読みのしすぎとかでうまく意思疎通ができないことが往々にある。言葉は状況や時代や文脈に依存するので、発した人の意図が相手に伝わるとは限らない。記号である言葉でも完全に理解できないのに、何も言わずに理解できるはずがないんですよね。
 だからこそ、分かり合いたい人には言葉で伝え続けないといけないなと考えている。状況や時代や文脈になるべく依存しない、簡潔な言い方で。私は、同居人には厚かましいくらいに言葉で伝えるようにはしている。掃除機をかけて欲しいとか、買い出しは一緒に来て荷物分担したいとか、好きな食べ物はこれとか、出勤時にゴミ出ししてとか。そういう言葉の蓄積により、いつの間にか今の関係性が出来上がり、何も言わなくても積極的に家事をやってくれ、たまにうれしいお菓子をくれる同居人になった。ただここまでくるのに非常に骨は折れたし、それができたのは、お互いそれなりに歳を重ね、相手の言葉を聴けるようなったからかもしれない。自分は相手の言葉をちゃんと聴けているだろうか。関係性の構築は大変だな、としみじみ思いました。

 明日もおそらく時間に追われる1日になりそうだ。でも明日終われば週末だから、惰性で乗り越えられる気がする。明日に備え、0時過ぎには就寝した。