高等遊民前夜

毎日やっつけエブリデイ

詩の向こう側

 2月27日(土)。完全に春。朝から暖か。

 7時ごろ起床。今日は心療内科の日。最近は普通に仕事へ行けているし普通に生活できているから、病院に行くことで自分は治療中で、毎日平穏に暮らせるように気をつけなくてはいけないのだと改めて思い知る。私がいま元気なのは薬が効いているからで、私自身が強くなったわけではないだろう。働いていると敵も多く、胃をきりきりと締め付けるような時間も増えた。楽しいことばかりではないから、昔のように自分の身を削りながら生きていくことはできないのだ。悲しい。そう思いながらコーヒーを淹れて身支度。同居人は起きる気配がなく、そのままにして出かけた。
 名古屋栄に30分くらい早めに着き、MARUZENで『よつばと!』最新刊を買った。ついでに大前粟生『おもろい以外いらんねん』と高野文子絶対安全剃刀』を買う。高野文子さんのこの漫画は40年周年らしい。家に古本で買ったやつがあるけど読みすぎてボロボロだから買い替え。それくらいお守りになっている作品。40年経って重版され続けるなんて凄まじい。どれも読むのが楽しみ。12時ごろから病院。滞りなく終わった。

 その後、歩いて名古屋PARCOまで移動し、最果タヒ展に行く。名古屋での会期は明日までだから、なんとか滑り込めた。名古屋では開催されないものだと思っていたから、巡回してくれてガチ感謝。ミニ詩集つきのチケットを買い、入場。映像はダメだけれど写真撮影は可とのこと。太っ腹だ。撮影された写真からいくらでも詩を読まれてしまうのに。いろいろな詩がある。

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 いちばん印象的だった展示は、詩のモビールが大量に吊り下げられたもの。表と裏に買いてある言葉の断片は全て異なっており、すべてに目を通すことが困難なほど言葉が散逸し、充満している。一部の展示を除いて、展示には手を触れてはいけない。この部屋で、鑑賞する人は皆、吊り下げられたことばに触れてしまわぬように、言葉と言葉の間をすり抜け、くぐり、避け、言葉から一定の距離を保っていた様子がとてもおかしくて面白かった。もちろん私もその一人であり、そのように行動していた。言葉を読みながらも言葉にぶつかることを恐れたり、注意深く読んでいるときにモビールごしに他の人と目が合ってギョッとしたり。この空間にいるとき、自分の存在や物理的な身体を否応なく意識せざるを得なかった。
 この部屋の壁に、展示にあたっての最果タヒの言葉が合って、詩の向こうにあるのは読者自身である、みたいなことが綴ってあった(詳細な文章を覚えておらず悔やまれる)。その言葉を実感させられる展示だった。この感覚は、実際にここに行き、この展示の中に入らないと得難いものだったと思う。写真撮影可にできる理由が分かる。この場こそが作品で、写真に撮ったくらいじゃ損なわれるものじゃないのだな。

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 じっくり観て、ガイドブックとポストカードを買って帰宅。ポストカード、切り絵(?)になっていてすごい。

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 15時ごろ帰宅。同居人は起きていて、Kindleで漫画を読んでだらだらしていた。いい週末を過ごしていたようだ。冷蔵庫の中が空っぽだったから買い出しへ。スーパーへ行き、ドラッグストアへ行き、同居人がモンハン仕様のコントローラーを予約したいというのでヤマダ電機へ行く。(ネットでの予約戦争に負けたらしい。)無事に予約完了。帰宅して『よつばと!』を読んで心を浄化した。石を拾いに行く話がよかったな。

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 夜ご飯。ラザニアとシーザーサラダ。ラザニアに缶詰のホールトマトを入れて焼いたらめちゃくちゃジューシーになって美味。正解を見つけてしまったかもしれない。表面のチーズもいい感じに焦げて美味しかった。ただしホールトマトの水分量の調節がキモになりそうだから検討の余地あり。

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 食後。ゼルダをやったり本を読んだりブログをいじったりして12時過ぎに就寝。今日は朝からあちこち歩き回って全身が疲れた。花粉症のせいもあるかもしれない。春は生きづらい。新たな年度が始まるし。自殺者が増えるのもわかるよ。

 

 

  

(今日買った本たち。)