高等遊民前夜

毎日やっつけエブリデイ

森、道、市場2021に行ってきました

 今更ですがこのまえ『森、道、市場』に土日を利用して行ってきました。知らない人のために念のため説明すると、公式曰く「モノとごはんと音楽の市場」だそう。ただの野外音楽フェスではなくて、雑貨とごはんの出店があって、その辺りの楽しみもあるゆるいフェス(だと思っている)。ガチめなロックフェスより気楽な雰囲気があるから、根暗な私としては居心地がいい。就職してからなかなか参戦できていなかったから結構久しぶりだから控えめにいって超楽しみにしていた。週明けから何を楽しみに生きたらいいのか分からんくらいには楽しみです。

【1日目】

 自宅で5時に起きて眠たい目を擦りながら化粧をし服を着て人間になった。地元民と言えど名古屋から蒲郡の交通の便はいいとは言えない。ホテルのクロークに預ける用の荷物と会場に持っていくボディバッグを分けてパッキングして出発。眠い。

 金山駅まで出て、そこから名鉄豊橋駅へ。名鉄は地元民でもダイヤをよくわかっていない。早朝だから普通に座席に座れてニコニコになる。ここで同居人は就寝。私は星野源と米津玄師のラジオを聴いていた。米津氏の声のトーンに眠くなる。低い声だ。

 豊橋駅に着き、予約してあるビジネスホテルに立ち寄って荷物を預けた。受付の人に、もしかしてこれから蒲郡ですか?ときかれる。どうやら今日の宿泊客のほとんどが森道参戦者らしく、チェックインが混み合うから気をつけて、と言われる。どう気をつけろと言うのか。ともあれ、豊橋は宿泊にはおすすめ。名古屋へ戻るより安いし、ビジネスホテルが豊富にある。

 豊橋駅に戻りJRで三河大塚駅へ。蒲郡駅まで行けば会場までのシャトルバスがあるが、歩ける体力と余裕のある人は絶対に三河大塚駅から徒歩で向かうのがおすすめ。この辺りは渋滞が発生しやすいから、シャトルバスに乗ったもののいつまでも下車できないなんてことが過去にもあり、結局徒歩がいちばん確実だったりする。わりと徒歩勢も多いから道に迷うこともないです。いつか森道に行きたいとお考えの方は絶対に覚えておいてください。おすすめは三河大塚駅から徒歩です。約束ですよ。絶対です。ところで、豊橋駅のキオスクで買って電車内で食べた「チョコマント」が異様においしかった。普通の団子にチョコバナナよろしくチョコがかかっているだけなのに何故か美味しい。

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 三河大塚駅に到着。この日この駅で降りる人の99.9%は森道市場へ向かうから、行列について行けば勝手に歩いて30分弱で会場に着く。受付でリストバンドをもらう。会場はラグーナ蒲郡というテーマパークで、今回のチケットは海編(ラグーナビーチ)と遊園地編(ラグナシア)と二種類ある。どちらを買っても基本的には会場を行き来できるんだけど、私たちは海編にした。

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 10時半くらいに会場入り。1組目のTANDREまで1時間くらい時間があるから、木陰に場所をとって少し早い昼ごはんにすることとした。これまでいろんな野外フェスに行った事があるけれど、森道で食べるごはんが一番おいしい。
 HI-BRICKハンバーガー、稲垣腸詰店のフランクフルトをとりあえず買って食べた。めちゃくちゃ美味しくて引いた。次もぜったい食べようと思うから備忘録として書いておく。

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 ダラダラしているうちにTENDREの演奏が始まる時間が近づいてきたから、ステージ前に移動する。サンドステージの後ろはすぐ海でとても景色がいい。気温は暑いけれど海からの潮風が冷たくて心地よかった。ステージ上の演者からしたら、客の向こうに海が見えて、正面から海風が吹いてくるんだろう。いい景色なんだろうな。みんなが海の話をしていた。TENDREのMCは声が低くてよく聞こえなかったが、「TENDREというのは僕のことで...」と、バンドではなくソロであることをしきりに強調していた。間違えられやすいんだろうな。

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PARADISE

PARADISE

  • TENDRE

  その後は芝生広場みたいなところに設置されたグラスステージでカネコアヤノが始まるから急いで移動。一昨年の森道のカネコアヤノ「さよーならあなた」の演奏がそれはそれはめちゃくちゃかっこよくて、このフェスで聴きたいなと思っていたからハチャメチャに嬉しい。ステージ上のカネコアヤノはちっちゃくて可愛い女の子なのに声量お化けで圧巻だった。MCも全然なくて、時間いっぱい音楽を聴け、って感じでクール。よく知らない人がライブで聴いてファンになっちゃう気持ちわかる。「さよーならあなた」も聴けてハッピー。

 カネコアヤノが終わるともう13時過ぎ。日照りが強く蒸し暑い。6月なのに真夏みたいだ。小腹が空いて、豚まんを食べて休憩した。香辛料?スパイス?が独特でものすごく本格的な味がしたんだけど、中華に詳しくないからなにがどう本格的なのかわからず言葉で説明できないのがもどかしいけど、とにかく美味しかった。
 同居人が脚がヒリヒリすると言うので、靴下を下ろしてみると綺麗にフェス焼けをしていた。脚は日焼け止めを塗っていなかったらしい。海辺は潮風を浴びた肌がそのまま焼かれるから短時間でひどく焼けてしまう。勲章ですね。(めちゃくちゃ他人事として笑っていたけど、その後私も腕をフェス焼けしてました。日焼け止めを塗ってもダメでした。)

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 その後はちょうどいい木陰にレジャーシートを敷いて寝転がりながら、遠くから聞こえてくる堀込泰行Original Loveを聴いていた。出来るだけステージ上のミュージシャンに近づきたくて前列に向かっていくフェスも楽しいけど、こういうのんびりとしながら聴くフェスもいいなあと感じるのは年齢のせいかもしれない。周囲には、そうやって座ってのんびりしながら聴いている人、食べながら聴いている人、昼寝している人、おしゃべりしている人がいて、思い思いに過ごしているピースフルなフェスだなあと思う。もちろんステージ前に聴くことに全力投球の人もいる。いろんな楽しみ方が許容される自由さが好きだ。

接吻

接吻

  • provided courtesy of iTunes

  「接吻」終わった後のコールアンドレスポンスで田島さんが「接吻終わったからって気を抜くな」みたいなことを言っていて面白かった。

  途中で風に譜面がめくられて投げやりになっていて和んだ。新旧織り交ぜたセットリストで終始「神かな…?」と言っていた。KIRINJIのライブにも行きたし。

 最後にクラムボンだけ観てホテルに帰る事にした。never young beachも観ようか悩んだけど、今朝5時起きで同居人がおねむになってきたため、明日に備えて無理せず早めに退散する事にする。夕方にクラムボンが登場するのは最高にいいなと実感。生で聴くの初めてだったけど、CDを上回るうまさでびっくりしたし、何よりステージ前に人がたくさん集まっていて嬉しかった。圧倒的知名度。それなのに有名曲をどんどんやるサービス精神もすごい。音楽が好きな人だとクラムボンはどこかで必ず通るみたいなところはあるから当然かもしれない。また森道で会いましょうと言っていた。また来てください本当に。

 遠くから聞こえる音楽を聴きながら会場から撤退した。途中、サーティーワンでスイカソルベを買い、食べながら三河大塚駅から豊橋駅へ。 この途中、自分の腕も真っ赤に腫れているようやく気づくも時すでに遅し。気づいてしまったからか、ヒリヒリしてくる。腕全体の皮が引っ張られているようで痛い。二の腕に袖の形が綺麗にくっきりの事ってしまった。

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(死守してきたこの腕の白さは見納めとなった。)

 豊橋駅からホテルへ。一旦荷物を置いて、コンビニへ。宿泊するホテルの横にはファミマとセブンと両方あってとても良い。適当な食事を買ってホテルへ戻った。同居人と感想を話しながら打ち上がり、1日目は終了。お互い、日焼けした皮膚が痛い痛いといいながら眠った。

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【2日目】 

 2日目。天気予報では午後から天気が不安定になるらしいけど、朝の時点では晴れていた。念のため、ラグーナにある商業施設の100均で雨ガッパを買っておく。備えあれば憂いなし。会場入りすると、男性客の脚がみんな一様に日焼けで真っ赤になっていて思わず笑った。わざわざ脚まで日焼け止め塗らないだろうしね。同居人が「みんな同士…」と呟いていた。

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 一番最初のガールズバンドthe peggiesから観る。あまりフェスのイメージがなかったけど、本人たちのMCによるとやはりほとんど夏フェスには出ないらしかった。今年も森道しか出演がないらしい。今時の女の子のバンドという印象だったけど、演奏がめちゃくちゃ硬派でビビった。個人的には、自分が思春期に聴いていたガールズバンドはほとんど解散してしまっているから頑張ってほしいと思う。チャットモンチーもねごとも赤い公園も解散してしまったし。ガールズバンドは難しいのかな(赤い公園は別として)。

 その後は木陰に敷いたレジャーシートへ移動。だらだらしながらクリープハイプの出番を待つ。この辺りで、異様に人が集まり始める。おそらく遊園地エリアからもクリープ目当てに人が集まっているのだと思う。これまでと明らかに人口密度が違う。私の知らないうちにクリープハイプが大御所になっていた。自分があまりクリープを追いかけていなかったからか、自分の中の認識と異なっていて驚いた。

 小腹がすいたから、同居人にレジャーシートで待っていてもらって食べ物を買いに行く。遠くから尾崎世界観の歌が聞こえる。憂、燦々だ。あの高音域がどこから出ているのか不思議。人体の神秘だな。ステーキプレートを待っている間、MCで尾崎世界観がふとした瞬間に自分の頭に白髪が生えているのを見つけて地味にダメージを受けるみたいな話をしていて、こういう自虐を話す人なんだなと意外だった。 いくつ歳をとっても下ネタを言い続ける、とも言っていた。

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 昼食として麻辣麺も買った。あと玉ねぎ塩のポテチ。食べるもの全てがどれも美味しくてすごい。最終日になると店によっては予定数終了で締めてしまっているところもある。食べ物もしっかり楽しみたいならやっぱり食べたいと思ったその瞬間に食べないとダメだな、と学習。麻辣麺はぎりぎり買うことができたみたいだった。

 LOVE PSYCHEDELICO。デリコ。生で聴くのたぶん初めて。こちらもこれでも勝手くらい有名曲を大盤振る舞いしてくれた。CD音源よりライブの方が百万倍上手くて驚いた。受験期にめちゃくちゃ聴いていた思い出。あれから10年くらい経つのに全然古い感じがしないのはすごいな。不易だ。

  その次に海側のステージに移動してROVOを観る。POLYSICSが絶大な影響を受けたらしいゲキシブインストバンド。私もあまり詳しくないから楽しみだった。結論から言うと、悪い夢(褒めている)みたいな音楽でなんかすごいものを聴いてしまったと言う感じ。音の洪水。平沢進あたりが好きな人には刺さりそうだ。

Eclipse (Rovo Version)

Eclipse (Rovo Version)

  • ROVO
  • エレクトロニック
  • provided courtesy of iTunes

  ROVOを見終わった後は、ラグーナの商業施設へ行って夜ご飯を調達した。私はサーモン寿司。1000円也。そもそもが海辺だから寿司が豊富にあって美味しかった。同居人は500円のうな丼を買って食べていたけど、分けてもらうとこれがべらぼうにおいしかった。うなぎがよく焼いてあって表面がカリカリ。でも中身がふわふわ。次に来たら絶対にギュラーサイズで食べたいと記憶に刻みつけた。

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 そして再びのチョコマント。豊橋市内では至る所に売っていたこれ、昨日の朝食べたときから忘れらずにもう一度食べてしまった。ただの団子の表面にチョコがかかっているだけ。想像通りの味がするだけ。なのになぜこんなに美味しいのか自分でもわからない。恐ろしい食べ物を知ってしまった。チョコマントを食べながら、のんちゃん(能年玲奈)が歌っているのを聴いていた。お客さんがみんなかわいいかわいいと連呼していた。能年玲奈は実在するのだな。

 ご飯を食べ終えて、荷物を全部まとめてくるりを観る準備をする。またステージ前に多くの人が集まってくる。こういうフェスにくるようなお客さんのほとんどにとって、くるりって避けては通れないよう存在だからそりゃそうだよなあって思う。同居人と「上海蟹やるかな?」って言っていたら本当に一曲目からやってくれてハッピー。これを本当にずっとずっとずっと聴きたかった。受験期に死ぬほど聴いた『ロックンロール』も定番の『ばらの花』も聴けて、ああ生きていて良かった、と思った。また来週から生きていけると思う。

  私たちのすぐ前に大学生の団体?というかグループがいて、途中で大きな飛行機雲が出ていて一斉に写真を撮り騒ぎ出したから同居人が「くるりを観ろ!」ってめちゃくちゃ愚痴りだして笑った。もう私にも同居人にも、周囲の目なんて気にしない痛々しい若さはないのだった。と言うと、「俺は若い頃もあんな感じではない」と不貞腐れていた。まあ、私もそうだ。同様にくるりを観ろ!と思ったのは内緒。いろんな人がいるね。

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 もうちょっと混雑するかと思ったけど、スムーズに帰路に着くことができた。10時くらいには自宅に着いていたと思う。二人で感想を言いながら、日焼けした肌が痛い痛いと言いながら帰宅した。二日間あっという間に終わってしまった。私たちにはゴールデンウィークも年末年始もそれらしい行楽がなかったから、こんな感じで出かけるのは久しぶりだった。コロナ禍でこういうところに出かけることに賛否は少なからずあるんだろうけど、後悔はないです。こんななか開催してくれた運営にも、出演してくれたミュージシャンにも感謝。私は日常にクソ喰らえって思いつつもまた生きていけます。早くコロナ終息するといいな。おわり。