高等遊民前夜

毎日やっつけエブリデイ

薄皮で

 日曜日。11時くらいに起床して、完全に寝すぎたと肩を落とす。ネガティブ思考はよくないから、これは自分の肉体が睡眠を希求してたのだと納得させることで抜刀しそうなネガティブを鞘に納めた。

 同居人が朝昼兼用でトーストを焼いている。金曜日に私の職場の人が食パンを一斤くれたのだ。詳しくは分からないが、なかなか買えないパンらしい。与えられてばかりで申し訳なくなる。乳酸菌がなにかしていて柔らかいらしい。よく分からないけど確かに柔らかかった。表面を軽くトーストし、包丁で切り込みを入れてバターをしみ込ませ、チーズとマヨネーズを乗せてさらに焼く。チーズトーストはマヨネーズと一緒に焼くととろとろに溶けて美味しくなるのは有用なライフハック。私はコーヒーを淹れていた。

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 パン屋のパン屋は美味しい。柔らかくてモチモチで、あっさりとした甘さがある。毎日こんなものが食べたらどんなに良いだろうと思う直後に、こういうのはたまに食べるからいいのかもしれないとも思う。慣れは怖い。

 午後。いろいろやっていたと思うが忘れた。

 夜ご飯。同居人がKALDIでスイートチリソースを買ってきて、それを使いたいとのたまうから生春巻きにした。ネットでレシピを漁ってみると、なんでも巻いてOKって感じで自由すぎる料理だなと知る。とりあえず具として、ゆでたエビ、サーモン、生ハム、ブリーチーズ、スモークタン、レタス、アボカド、かいわれ大根等を用意して好き好きに巻いた。ライスペーパーを上手に巻くのは難しい。水にくぐらせた直後のライスペーパーはまだ固いのに、巻いている途中でやわやわになってしまう。スピードとタイミング勝負だ。お店で出てくる生春巻きは超絶技巧だったのだな。アボカドが硬かったこと以外は美味しかった。生春巻きは見た目も涼しげで鮮やかだから夏にぴったりだと思った。川谷ふじのさんという歌人の短歌に「野菜ごと生春巻きの薄皮できみを包めば綺麗だろうな」という歌があるけど、まさしくそんな感じ。半透明で中身が透けているのは綺麗だしどこかエロティック。

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