高等遊民前夜

毎日やっつけエブリデイ

代謝検定九段

 日曜日。10過ぎに起床。うだるような暑さ。掃除洗濯家事をしていると汗がダラダラ垂れてくる。私は汗っかきで、少しでも動いて暑くなると汗がにじんでくる。水を飲めば飲んだだけ汗が出る。身体の反応としては、身体が熱を持ったときすかさず冷やすのは正常だけど、生活するうえではまあ不便。風呂上がりにドライヤーで髪を乾かしていると首回りが汗でべたべたになり、それで毛先が濡れての悪循環。寝汗もすごい。顔と髪型を整えて通勤したところで、汗ですぐに崩れてしまう。代謝がめちゃくちゃいいのだ(汗をかきやすいから代謝がいいわけではなく、別物であると聞いたことがある。なぜこんな言い方をするのだろう)。よって私は夏が嫌いだ。

 一方で同居人は寒がりで夏が得意だ。夏でも常に羽織るものを持参しているし、Tシャツの下に肌着を2~3枚着ている。部屋の中では冬用のユニクロのフリースを着ている。そうしないとエアコンでお腹が冷えて下してしまうらしい。私の体感温度に合わせてエアコンをつけているとひざ掛けが欠かせないし、寝るときも毛布を使っている。(私は夏の時期、掛け布団を使わない。)同じ国同じ気候で生きている人間の体質がなぜこんなにも違うのだろうか。

 昼頃。自宅の物置(ウォークインクローゼット)に段ボールが溜まっていたから、車で資源回収所まで持っていく。車窓からの空の青さよ。概念としての夏は好きで、夏の空は高くてさわやかでよい。この写真からは温度も湿度も伝わってこないから好きだ。

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 今は車で通えるくらい近くに資源回収所があって便利だけど、一人暮らしの時は本当に不便だった。そういった回収所が近辺になく、調べても「自治体所定の場所へ出してください」みたいな情報しか得られなかった。所定の場所ってどこだよ。どこを見ればその所定の場所が分かる? 埒が明かなくなった私は、段ボールを手で細かく千切って燃えるごみとして捨てていた。今でも、あの区の「所定の場所」は分かっていない。他の区民は段ボールをどうしていたのだろう。

 午後。穂村弘『もしもし、運命の人ですか。』を読んでいた。いつも通勤時に読んでいるもの。通勤は徒歩と乗換えに時間を取られ、電車に乗っている時間が正味10分程度しかないから、短時間でも切りよく読めるエッセイ集を読んでいる。これを読んでいると穂村弘ってモテるのだろうな、とひしひしと感じる。すべての女性に送るメールには1%のラブレターが含まれてるという話が凄まじかった。メールを送る時に、要件とは無関係の、相手が自分をどう思っているか、ぎりぎりのラインで判断できるような内容を忍ばせる。「今日暑いですね」とかだ。相手が自分に興味が無ければ、用件のみの応答で終わるが、少なくとも悪い印象が無ければ、「今日暑いですね」にも応答が来る。そこから相手の思いを手繰り寄せて、将来恋人になるかもしれない人々にささやかなラブレターを送っているという。途方もないことだ。それを自然にできるって恐ろしい。

 モテることが必ずしもいい事ではないだろうけど、やはり恋の多い人というのは、常に相手を異性として見ることのできる人なのだろうと思う。学生時代、彼氏が欲しいと嘆く同級生の女の子が「男子はぜんぜんこっちを恋愛対象として見てくれないじゃん」と愚痴ると、同級生の男子が「それは周りにいる男子を恋愛対象として見ていないからだよ。男だってむやみに傷つくのはいやだし、自分のことを恋愛対象として見てくれない人へアピールするのは勇気がいるでしょ」と答えたのが印象的で、なるほどな、と思った。結局は、結局恋のはじまりはメッセージやサインの送りあいで、自分から積極的に発信できる人はそのぶん可能性が増えるということなのだな。(私は積極的に発信なんてできないから耳が痛かった。)

 次の本は松田青子『女が死ぬ』にした。短編集。通勤時に読むのが楽しみ。

 夜ご飯。茄子が安かったから、片栗粉をつけて揚げ焼きにし、温めただし汁をかけて揚げ出しにした。めちゃくちゃおいしい。毎日これでいい。

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(今日、登場した本たち)