高等遊民前夜

毎日やっつけエブリデイ

人間がいちばん怖い

 金曜日。10時ごろ起床。コーヒーを淹れて、茶請けにロイズのポテチにショコレート塗ったやつ。きのう松坂屋豊田点に行った際に北海道物産展がやっており、同居人が買ったもの。同居人はグルメに目がなく、北海道物産展は大好きだ。北海道物産展の神に愛されているから、行く先々で物産展が行われている。

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 その後、掃除とか洗濯とか。ついでに革製品を手入れしようと思って、家中の革モノを集めて玄関先で手入れする。梅雨の間に濡れてしまったものもあるし、結構汚れていたのだ。豚毛のブラシで大まかに汚れを落として、リムーバーで洗って、栄養クリームを塗りたくって、ワックスを塗って完成。バッグやレザーが使われている靴や財布などを磨きに磨いた。靴は外に出して、全体に防水スプレーをふきかけた。これでしばらくは綺麗なまま履ける。靴がきれいだとうれしい。
 最近は時間に余裕がなくて手入れができていなかったのだが、こういうところに余裕のあるなしが現れるんだろうなと反省する。人の靴をめざとく見ている人は多い。汚れた靴を見て、「そういう人」だと思われていたのかな。こう見えても残業続きの日々でゴミ捨てにも行けないくらい切羽詰まっていたから許してくれ。と誰に言うわけでもなく思う。多分無理をすれば、革の手入れをする時間なんていくらでもある。睡眠時間を削れば、コーヒーを飲む時間を削れば、日記を書く時間を削れば。でもそうしたところで私の生活に余裕がないことは変わりない。時間がとにかくない。休みにならないと生活が昨日しなくなる。

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 iPhoneケースも革だったことを思い出して、同じように手入れした。結構汚れていてちょっと青ざめた。普段触ることが多いから一番汚れている革モノだったのかもしれない。クリームを塗って心なしかしっとりした。

 午後。先日ブックオフで一冊110円で買った『あげくの果てのカノン』を読んだ。途中まで読んだことがあったから結末を知りたかった。平たく言えばSFモノで、異星から襲来した敵と戦う人を想う主人公の女の子(ストーカー気質)と、敵と戦って怪我をするたびに最新技術で体は修繕できるけど、性格や嗜好が変わってしまう「心変わり」に悩む男の子の話だ。「異星から襲来する敵」という設定はあくまで設定で、漫画の見どころとしては人間たちの心情にある。身体の交換可能性(可変性?)という意味では『宝石の国』に通じるところもあるような無いような。身体を治すたびに変わっていってしまう男性と、自分をストーカーするほど一途に自分を想い続ける、変わらない女の子。ストーカー気質が作中で批判されながらも、一つの希望のように描かれていて面白かった。否が応でも変わっていってしまう男性にとっては、ずっと変わらずに自分を追い続けている女の子が座標軸のように思えるのだろうな。
 ただこの話は異星から襲来した敵よりも人間のほうがよっぽど怖くて救いがない話になっていた。敵はもちろん恐ろしい存在として描かれているのだけど、あくまで恐ろしくて理解不能なのは人間の方で、それが一貫して描かれている。印象的だったのが、主人公に惚れられている男性(国民にめちゃくちゃ人気なヒーロー)が、逃げ遅れた子供をてきから守るために、深傷を追いながら敵を倒すシーン。敵を残虐な方法でやっつけたところをみた子供は精神的な傷を負い、ニュースのインタビューに、助けれくれた男性が怖かったとコメントする。それによって世論が一変する。世間はいつだって都合がいい。すぐに手のひらを返す。それがちゃんと描かれていて面白かった。

(5巻完結でスッキリ終わるのも良かった。最近の漫画は長いからね…