高等遊民前夜

ただの日記

極私的ベストバイ2021

今週のお題「買ってよかった2021」

 終わりゆく一年を振り返るついでに、買ってよかったものを振り返る季節がやってきました。今年は人権意識に芽生え、可能な限りちゃんと残業を付けるようにしていたため、昨年にくらべて経済的に豊かになりました。散財が増えたのです。
 私は人が振り返っているのを見るのが好きで毎年毎年この季節を楽しみにしているけど、今年は自分もやってみようかなと思います。雑多なブログだからおすすめジャンルも雑多にいきます。特定の分野にしかご興味のないかたは目次からジャンプください。

日用品編

【日用品編】

〇 BAGGU  メタリックエコバック(S)

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 2021年はレジ袋有料化でマイバッグ生活が浸透しましたね。人から貰ったり、商品のおまけでついてきたり、自分でもエコバックを買ったりしました。その中でも一番使用頻度が高かったのがこのBAGGUのバッグ。街中で使っても「エコバッグ感」がなく、メタリックカラーがアクセントになって服の邪魔にもならないからよい。表面の箔加工が剝げないか心配していたけれど、1年間ガシガシ使っても問題ないです。いっぱい持っているけど使うのはなんだかんだこれ。Sサイズはちょっと買い物するときに程よい大きさ。使いすぎて、職場近隣のコンビニで「銀色のバッグの人」として定着していそうで怖いくらい。
 ゴールド・シルバー・ブロンズ等のカラー展開があるから、ブルベかイエベかで選んでもいいんじゃないかと無責任に思います。



〇 100均で買ったステンレスバット

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 100均をベストバイに入れるなよ、と自分でも思うけれどあまりに感動したため入れる。ステンレス製の調理器具は匂いが付きにくくて重宝するけれど、高いんですよね。そんな折、ダイソーで100円でステンレスバットが売っていたからまとめ買いをしました。調理中に使ったり、仕込んでいた料理を乗せてラップをして冷蔵庫で寝かせるときに使っています。地味に便利。100均だから変に気を遣わずガシガシ使えるのもいい。ステンレスが100均で売っていることに感動しつつ、この安さのために多くの犠牲が払われていないか心配になるくらい役立っている。ただそれ以来ダイソーでこいつを見かけない。正直もっと買っておけばよかったと後悔している。自炊2021のMVP。また出会いたい。

〇 BoYaTa PCスタンド

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 ブラックフライデー戦利品。PCスタンド界では有名だから気にはなりつつ、安くはないから買えずにいたところ、セールに乗じて購入。ありがとうブラックフライデー
 PCがずり落ちてこないのはもちろん、ちょっとスタンドに寄りかかったくらいではびくともしない丈夫さで、作業中にスタンドが下がってくるなんてこともなく快適。(ただあくまで作業向けです。調節部分がめちゃくちゃ固いので。)実はもっと安い他社のスタンドも持っているのですが、それとは段違いに良かったです。特にノートパソコンで作業したりタブレットでお絵描き等するときに猫背になってしまい肩こり腰痛で悩んでいたのですが、今はかなり快適です。タブレットスタンドにもしている。もっと早く買えばよかった。いろいろな形状があるから自分に合うものを選べるところもよいです。



〇 YAECA パイルソックス

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 一時期キラキラインスタグラマーの必需品として名を馳せたYAECAの靴下。ぶっちゃけどうなんだと気になっていましたが、とてもいいです。色んな種類があるんですが、中でもこのパイルソックスは名前のとおり内側がパイル地になっていてかなり肉厚。洗濯のとき、吸水しすぎて雑巾みたいに重たくなる驚異の肉厚さ。汗もよく吸い、足を保護して暖かいからとても重宝しています。酷使していますが全然へたらないところもうれしい。高くてもすぐ摩耗する靴下も多いので…。
 3000円くらいだから、ギフトで贈るのにぴったりな靴下だと思う。靴下はいくつあっても困りませんから。いまのところ誰に贈っても打率100%で喜ばれます。仕事柄、足の裏に負荷がかかる交際相手に贈ったところ大変喜ばれました。常に在庫がなくて入手困難なことが唯一の難点。(手元に写真がなかったためショップの写真をお借りしております。)

www.dicexdice.com


グンゼ 腹巻

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 2021年は私にとって腹巻元年と言っても差し支えないと思う。腹巻に支えられ助けられた秋以降だった。なぜこれまで腹巻を使ってこなかったのか、今となっては分からないほど。正直グンゼじゃなくてもなんでもいいので全人類は腹巻を使うべきだと思う。冷えは万病のもとですよ。私は綿100%であればその他にこだわりはないため、ワークマンでも売っているグンゼの腹巻。安くて丈夫で問題なしです。

     

〇 Aeta SHOULDER POUCH DA05

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 いただきものですがとてもお気に入りで使い倒していたのでノミネート。鹿革が柔らかくて、照りも控えめだから上品で服に合わせやすい。服装が適当でもとりあえずこれ待っとけば何とかなるという圧倒的な信頼感がある。カメラバックみたいな見た目で小ぶりだけれどマチがあって意外に入る。他のバッグも集めたくなりました。男性が持っても可愛いよね。
 実はウエストポーチも購入したのですが、こちらはかわいいけど見た目通り衝撃的に荷物が入らないので、アクセサリーとして持つならアリかと思いました。小さめバッグに最低限の荷物を入れたいならショルダーポーチ一択。

SHOULDER POUCHstore.aeta.website


〇 NIMASO ガラス保護フィルム

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 よく携帯を落とす人間のため保護フィルムには気を遣っているのですが、これまで買った中でいちばんよかったのがNIMASOのフィルム。好きすぎて周囲の人に宣教師のごとく勧めている。
 画面の埃をとるシールや油分をふき取るアルコールシート、フィルムを貼る際にガイドとなる枠まで全て付属しているから、これさえあればほぼ失敗なくフィルムも貼れて高コスパです。貼るのに失敗したことがある人は一度買ってみてください。肝心のフィルムも、強化ガラスを使っているからか割れにくく、画面をしっかり保護していただいています。フィルムが割れた場合も、バリバリになるんじゃなくて最小限に被害が食い止められるから、画面の視認性が維持できて助かりました。
 これを貼るようになってから、何度落としても本体画面は無事です。助かっています。スマホ用はずっと使っていたけれど、今年からタブレット用も使っています。もう一生販売していてほしいくらいお気に入りです。

 


IKEA DIMPA ストレージバッグ

 普段は車のスタッドレスタイヤを保管するために使用しています。タイヤを自宅保管する人が多いと思いますが、タイヤ履き替え時にディーラー等へタイヤを持っていくのは結構骨が折れます。特にマンション等の上階に住んでいる場合はひとしお。タイヤの重みが変わりませんが、これに入れれば運搬が段違いにラクになりました。ベランダにもバッグに入れたまま置いておくだけで、風雨からタイヤを保護できます。安価な割に丈夫でよい。ただし、直射日光が当たる場所に保管する場合は、さすがに劣化するため上からビニールシート等をかけておくことをお勧めします。Amazonでも売っているけど割高だからIKEAのセール時がおすすめ。
 余談ですが、ディーラーにタイヤを持ちこむたびに「これいいっすね、どこで売ってるんですか?」と聞かれまくります。

家具編

【家具編】

〇 DRAW A LINE

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 洗面所に収納が少なくて不便だったため、即席で棚を作ろうと購入。賃貸だからネジ等で設置するタイプの収納は避けたかったため、痒い所に手が届く商品でした。従来の突っ張りタイプの収納とは違いスタイリッシュなところも好きです。部屋と調和します。簡単に設置や撤去ができるし、用途に合わせて様々なパーツと組み合わせられるから、今後転居した際にもずっと使うことができる点もうれしかったです。いい買い物でした。これは横型ですが縦型のシリーズもあるから、来年はそちらにも手を出したいです。

DRAW A LINEec.heianshindo.co.jp


〇 山﨑実業 ハンドル付きスリムワゴン

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 信頼と実績の山﨑実業。幅13センチと薄型なのに大容量でとても重宝している。キッチンに調味料の類があふれていて困っていたから、スパイスラック的な使い方をしている。調理時だけ写真のように出して使い、終わったら冷蔵庫横の隙間にしまうため普段はすっきりしている。
 正直、スリムワゴンは安い商品を探せばいくらでもあって、山﨑実業は決して安い部類ではないですが、圧倒的信頼感と口コミの良さで決めました。スチール製でずっしりと丈夫で倒れることもありません。組み立てもキャスターを付けるだけの簡単仕様で最高でした。ブラックもあります。

家電編

【家電編】

〇 Nothing ear(1) イヤホン

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 とにかくデザインがよい。これに尽きます。持っているだけで気分が上がる。最近ブラックも出て2色展開になった。専用のアプリがあって、ノイズキャンセリングまでついているワイヤレスイヤホンが1万円弱で買えてしまうなんてすごいなと素直に思いました。デザインと機能の均衡点といった感じ。音にこだわらなければ十分だと思います。SONYのノイキャンほど雑音を遮断しないけれど、ノイキャンを強・弱の2段階に設定できるから状況に応じて使い分けられます。もちろん音楽を聴かずににノイキャン機能だけを使うことも可。音量を最小にしてもそこそこ音量があるところだけが難点ですが、音質も値段相応で問題なく、満足しています。
 ただiPhoneiOSを更新してからやたらと音飛びするのが気になりつつはある。多分イヤホンの問題ではないと思うけれど。この辺りは今後も様子見したいと思っています。

Nothing ear (1)jp.nothing.tech


SHARP サウンドパートナー(AN-SS2-B)

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 長時間イヤホンを使った業務の苦しみから逃れたくて、元々はテレワーク用に購入。充電の保ちと軽さを重視して家電量販店で試着して、一番軽くてスタイリッシュなこれにした。黒にしたけれどもカラバリたくさんあり。100g以下で着けているのを忘れるくらい軽い。
 仕事以外にも、音楽やテレビ鑑賞時にも使っている。掃除機がけや皿洗い中でも音楽がクリアに聴こえるし、生活防水付きだから水が飛んでも安心。なかでも想定外に良かったのが映画鑑賞時の使用。小さなセリフもしっかり聴けるから「今なんて言った?」と巻き戻すこともないです。テレビで映画を見るのって、劇場と違って音が聴きづらかったりしますからね。
 さいきんは耳をふさがないタイプのイヤホンも結構あったりして悩んだのですが、外出時に使うことを想定していないからネックスピーカータイプにしました。これじゃなくてもネックスピーカーおすすめ。型落ちだとかなり安く買えます。

 あとですね、びっくりするくらいBluetooth接続が簡単なところも地味にめちゃくちゃ良かった。衝撃的に簡単でした。電源入れると勝手につながってくれる。最近は接続に手こずる機器も多いので…。


iPad Pro 12.9インチ + Magic Keyboard

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 先代のPC(2016年くらいに買ったMacbook Air)が酷使しすぎて動作が悪くなっていたところ、ちょうどiPad Proの新作が出るというので価格に恐れおののきながら買いました。全て合わせて30万円程。今年いちばん高い買い物でした。
 急に新しい機械になってうれしいという個人的感情が大きいけれど、とても快適で今のところ使いやすいです。iPadはたくさんアプリやウィンドウを開いても、ガシガシお絵描きをしても重くならなくてサクサク使えています。重たいページの読み込みも早い。さすがM1チップ搭載。期待していなかったスピーカーの音質がめちゃくちゃ良いことにも驚きました。下手なPCより断然いい。キーボードは磁石でくっついているのですが、安定していてとても良い。キーボードも打ちやすいです。
 難点を挙げるとしたら、キーボードが高いくせに融通が利かない事です。まずやたら重くてiPadと合わせるとかなりずっしりきます。加えて、キーボードとケースが一体型だから、単純にタブレットとして使いたいときに、キーボードを360℃折り返せないから外すしかなく、iPadがむき出しになってしまうことです。一応、キーボードと互換性のあるiPadのケースもあるんですがまだ選択肢は少ない状況。
 iPadに関しては、アプリやソフトとの互換性とか、ウェブページを開いた時の表示のされかたの違和感とか、PCみたいに使えるといってもやっぱりタブレットだな~と色々思うところもあり…完全なPC代わりに購入したい考えている人は注意した方がいいかもです。PCとほぼ同じことができるけど、タブレットであることには変わりないですね。私もけっきょく来年頃にはMacbookを買いそうな感じになっています。


Panasonic フェイスシェーバー フェリエ

     

 永久脱毛で処理が大変だからというのと、出先での手入れのために買いました。ポーチに入っていると安心。電池式だけど長期間使えている。とてもとても楽です。新しい型(左)と古い型(右)の両方を持っているけれど、正直あまり違いは感じていない。型落ちだとお安く買えるからおすすめです。

美容編

【美容編】

〇 uka nail oil 7:15

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 ukaの有名なやつ。5mlで約4,000円ってふざけんな薬の末端価格かと思っていたけれど、やはり高いものにはそれなりの理由があるのですね。とても良いです。評判通り匂いはもちろんのこと、オイルがサラサラで感動する。私は爪がきれいになったかどうかはまだ実感できてないけれど、ささくれはだいぶ改善しました。ギフトでもらったら大概の人はうれしいんじゃないかと思う。


〇 john masters organics コンボパドルブラシ

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 長いピンとそれより短い毛のふたつからなるブラシ。友人の家で使わせてもらい感動した結果、自分も買ってしまいました。広がりやすい剛毛多毛だけれども、髪がまとまってとても良い。同じく多毛の同居人も気が付いたら愛用していました。メンズにもいいかもしれない。
 ブラシは、こだわればいくらでも高価なものがあるけれど、これは3000円強とお手頃なため買いやすいし、ギフトにもいいかもと思いました。ほんとお値段以上。トラベル用の小さなものも売っているから、そちらにも手を出そうか考え中。ピンが細いから、こういったタイプのブラシが痛いと感じる人は要注意。

〇 COTA STYLING BASE B1

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 シャンプーとコンディショナーは従前からコタの5番を使っていたけれど、美容師さんにお勧めされてついにヘアケア用品にも手を出した。スプレーとクリームとオイルをライン使いしているけれど、いちばんよかったのがこのスプレー。乾燥毛気味で手こずっていたんですが、ドライヤー前に吹きかけるとまとまる。単純に匂いも最高に良いからつけるだけで機嫌がよくなる。朝の寝ぐせ直しにも使っています。ミストが粒子が細かくてまんべんなく広がるからか、なかなか減らない。

www.cota.co.jp

たべもの編

【たべもの編】

〇 宝製菓 塩バタかまん

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 これを無視して2021年を語れないんじゃないかというくらいお世話になったお菓子。スーパーで売っているお菓子の価格なのに、お高いお菓子の味がするんですよ。バターとチーズの濃厚さはもちろん、後味の塩味がアクセントになっておいしい。個包装になっていて、一つで腹持ちもいいから職場の常備菓子として重宝した。当初はKALDI等に行かないと買えなかったのに、今やその辺のスーパーにも売っていて繁栄を感じる。多分来年も買い続ける。


〇 ローソン 牛肉コロッケ

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 ローソンで売っている冷食の牛肉コロッケ(2個入り)。200円弱くらい。これはとにかくすごい。他にもローソンの冷食にはお世話になったけどこれは異質。普通は冷食の揚げ物はふにゃふにゃになってしまうのに、これはレンジでチンするだけでサクサク揚げたてのようなコロッケになる。何が起こっているか意味不明だがとにかくおいしい。これが冷凍庫にあるだけでQOLが爆上がりする。これがコンビニで全国各地に売っていることの喜び。もはや無くてはならない存在。

〇 VANILLABEANS ショーコラ

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 バレンタイン催事で買って感動したやつ。チョコレートを薄いココアクッキーでサンドしたお菓子。とてもおいしいし食べ応えがある。小細工無しでドストレートにおいしいチョコレート。1個500円くらい。高いか安いかはさておき、一個ずつ箱入りで人に配るそこそこいいプレゼントとしてはいいかもと思った。

 バレンタイン催事で買ったチョコレートの多くは期間限定だったりして、食べたいときに食べれないものだけど、これはいつもでお取り寄せで買えるからありがたい。手を伸ばせばいつでも帰るありがたさ。定期的にリピートしている。

ミスタードーナツ 大人のポン・デ・ショコラ焼きチョコビター

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 焼きチョコ好きとしてはたまらない美味しさで私のなかで大ヒット。これが200円弱で買えてしまうなんていいのだろうか。私は300円強払ってでもこれを買える。トッピングの大粒のナッツ甘さ控えめの焼きチョコ部分がよく合う。今販売しているチョコシリーズの中でも一番おいしいと思っている。何とかして定番メニュー化してくれないだろうか。期間限定にしておくにはあまりに勿体ない逸材だと思う。

音楽編

【音楽編】

〇 家主『DOOM

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 12月になって最高のバンドと出会ってしまいましたね。初めて聴いてから沼にハマるのがめちゃくちゃ早かった。耳タコレベルで言っているけれど、くるりピロウズが好きな人には100%刺さると思う。周囲の人にめちゃくちゃ勧めまくっている。初めて聴くのにもう何年も知っているんじゃないかって錯覚するほど、タイムレスな日本語ロックだと思う。今流行している音楽ではないから大ヒットして欲しいとは言わないけれど、音楽で生活できるくらいには売れて欲しいと願っている。


くるり『愛の天才』

 この記事を書いていて『愛の天才』が今年のアルバムであることに驚いている。もっと前の名盤だと思っていた…。くるりはアルバム毎にテーマみたいなのが分かりやすくあるけれど、これはテーマはない感じで色んな曲が雑多に入っていて楽しい。ユニークな曲がガンガン入っている一方で「songline」とか「渚」とか、くるりらしい曲もすかさず入れてきて憎い。名盤だと思います。坂口恭平さんのアートワークも良い。CDが見当たらず写真がないのがとても残念。


〇 青葉市子『アダンの風』

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 "架空の映画のサウンドトラック"をテーマに作られたアルバム。このジャケットがとにかく秀逸で、アルバム全体の雰囲気をそのまま一枚の写真にした傑作だと思う。これ以外のアートワークが考えられないくらい。曲はあらゆるところに波音などの環境音が入っていて、沖縄の離島のような、自然あふれる人の暮らしを描いた架空の映画を思わせる実験的な音楽。夜更けに長風呂しながら淡々と聴いていたいアルバムだと思う。青葉市子の中でいちばん好きかもしれない。間違いなく青葉市子のターニングポイントになる一枚だと思う。


〇 millennium parade『THE MILLENNIUM PARADE』

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 これも2021年であることに驚いた。もう2、3年前から流行っていたような実感があるんだけどそうじゃないらしい。個人的にはKing Gnuよりも頻繁に聴いていたかもしれないくらい思い出深い。アルバム名にアーティスト名を冠するだけあってミレパを象徴するような一枚だと思っている。街中でミレパがかかっていてもすぐにミレパで分かるくらい、フォロワーのいない唯一無二のバンドだよね。今後ミレパみたいなアーティストとか出てくるんだろうか。出てこないんだろうな。


Efterklang『Windflowers』

 デンマークのベテランバンドの新譜。アコースティックな音と電子音が混ざり合った実験的な感じの、自由度の高い音楽。お店でかかっているのが気になってShazamで探し当てた。現代の文明に感謝。過去のインタビューによると坂本龍一なんかにも影響を受けているらしい。でも耳障りなものではなくて聴いていて心地よい感じ。こちらも夜更けに長風呂しながら穏やかに聴いていた感じ。(青葉市子といい、こういった音楽が刺さっているのは単純に疲労もあるかもしれない。)

本・漫画編

【本・マンガ編】

岸本佐知子『死ぬまでに行きたい海』

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 いろんな土地を訪れたときのことが記された見聞録的なエッセイです。これを読んでいて面白いのは、ある特定の場所を訪れてその場所の中にいるはずなのに、そこから過去のエピソードに飛んだり、昔の記憶を思い起こしたり、別の場所のことを考えたりしていること。今ここを旅していながら思考は別のところに居るんですよね。でもこういったことは普段からどんな人もしていることで、それが魅力的に描かれているのがよかった。文体も読みやすいです。コロナ禍で旅もあまりできなかったからいい読書体験になりました。

〇 真造圭伍『ひらやすみ』

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 人柄がいいことだけが取り柄の主人公が、仲良くなった老婆(赤の他人)が急逝した後、その家を相続する話です。そこに大学進学を期に上京した妹も転がり込んできて物語が始まります。もうね、あらゆる人物造形が胸を抉るんですよ。みんなそれぞれの悩みがあって得意不得意があって、でもそれは別の人から見たらすごく輝いて見えて、自分はなんなんだろうって惨めになる…そういうありふれた日常の中の機微に胸を打たれる良作です。全体的なトーンとしてはほのぼのしていて読みやすいと思う。既刊2巻だから読みやすいかと思います。

  


藤本タツキ『ルックバック』

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 今更わたしが言及する必要もないくらい話題の名作なので、何も言うことはないです。個人的には後味がいい意味で悪くて、色々考えさせられる読後感の作品が好きなのですが、まさにそれです。これに限らず、藤本タツキ作品はどれもその傾向が強いですが。今年は短編集も発売されて盛りだくさんで楽しかったです。来年は「チェンソーマン」のアニメもたのしみですね。


〇 松田青子『女が死ぬ』

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 とてもとても短い短編がたくさん詰まった小説。一つの話が短いから通勤中に読んでいました。まとまった話から、小説が小説になる前の断片的なものまで多種多様な文章が入っていてとても面白かったです。寓話的な話からおふざけ感満載の文章まで、小説って自由なんだなと思いながらちまちま読み進めていました。私は「神」という文章が好きでした。2ページちょっとの短いお話です。


〇 宇佐見りん『推し、燃ゆ』

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 刊行は去年だけど今年読んだのでここに入れておく。とんでもない才能の持ち主が現れてしまったと感じた。タイトル通りファン心理を題材にした物語だけれど、この小説の主人公の生きづらさが克明に描かれていて、個人的にはそちらの方が気になりました。主人公は普通の人のように上手に生きられない、当然のことができない、それでも推しのためにようやく日々を生きることができるという生きづらさを抱えている。主人公にとって推しを推すことでやっと生きていけるのであって、その様子が生々しくてあっという間に読破してしまった。次回作がめちゃくちゃたのしみだから早く新作でないかなとずっと思い続けている。


【終わりに】

 2021年度は経済的余裕(と言っても残業代ですが)を盾に欲しいものを我慢することなく買えたから、ベストバイを選ぶのがとても楽しかったです。ほんとうは本をもうちょっとしっかり選びたかったのだけど、情けないことに積読本ばかりであまり読めなかったから選ぶに選びきれなかった。そのあたりは反省。来年はもっと充実したベストバイを選出するために今から気合入れていきたいと思います。