高等遊民前夜

ただの日記です。たまに考えごと

とてもたのしい産業医面談

 水曜日。今日で週も折り返すから、あとはなだれ込むように週が終わっていくだけです。大人になるにつれて1日が過ぎゆく速度が増していく気がするけれど、ひとつの希望でもあります。朝起きてまずは植物の水やり。自分の世話も出来ないのに植物の世話はできている。

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 人参のヘタも興味本位で置いておいたら芽が出てきた。生命力に驚く。屋外に出すと虫に喰われそうだからとりあえずは窓辺に。

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 週半ばにしてもう疲れ切っていて体がボロボロなわけですが、今日は産業医面談だから行かねばならない。闇深いことに私の職場には、自分で希望して産業医面談を受ける制度がありません。だからたぶん、ホワイトでしっかりしている普通の会社よりは面談の機会は貴重だといえます。
 産業医面談を受けるには、年に1回、ネット上の特設サイトで行うストレスチェックで最悪の結果を叩き出すか、36協定に引っかかるレベルの長時間労働をするかの2つしか方法がありません。気軽に面談できないのぶっちゃけ闇すぎないか?と思う。で、弊職場は当然36協定を結んでおり、条件付きで月あたり残業45時間を超えることができるのですが、2ヶ月以上続けると弊職場では産業医面談を「希望」できます。あくまで希望です。ただし、80時間以上の残業を超えた場合には、産業医面談を問答無用で受けなければなりません。ここまでくると雇用者側の義務になります。つまり、自分のところの上司が何と言おうと、産業医にアクセスできるようになるということです。だから私はあえて正直に、昨年度3月の残業を100時間以上つけました。
 ということで、私はいくら疲れていようが、なにがなんでも今日は職場に行かねばならない。役職も何もない最弱若手労働者にとっては、残業を正直に申告して現状を訴えることが、現状を打破する方法だったりする。これまで2年以上この勤務を続けてきて、弊部署の旧ボスにも再三「このままじゃ無理です~!」と訴えてきたわけだけれど、全く変わらずに2年がすぎてしまった。もう職場に何を望んでもしょうがなく、結局自分で何か行動に出るしかないと思い、やっとアクセスできた産業医面談だった。

 面談の予約は夕方からだった。それまではいつも通り仕事。相変わらず外からアホみたいに仕事が新規案件が押し寄せてくる。アホみたいに、とか身も蓋も語彙力もない表現すぎるが、本当に身も蓋もない状況だから仕方がない。昼休憩中もずっとひっきりなしだった。窓口業務なんてやるもんじゃない。結局、産業医面談の時間近くになってもやみそうになかったから、同じ係の人にことわって仕事を離脱した。

 面談。担当の産業医はすごくさっぱりしたというか、さばさばした年配の女性だった。まず血圧測定をされて、「いつもの血圧と比べてどうですか?」と言われる。測定結果は血圧高めだったが、普段の自分は病的に低血圧なのでそのように説明した。すると「あらら、かなりストレスかかっているんでしょうね〜」と言われ、診察室に案内された。
 事前に提出した問診票を見ながら、開口一番に「この勤務状況はね〜正直かなりひどいですね、よく倒れずに通勤できていますね」と言われた。私もそう思う。問診票に書いた仕事の内容について、仕事の増減はあるか、仕事に対する責任や心理的負担はどれくらいあるのか、具体的にどのように仕事を進めるのか等をまず聞かれた。仕事は一昨年に比べて件数で言うと100倍、昨年でも10倍以上に増えていて、人員は私と直属の上司の二人だけ、仕事はトラブル対応が主で、心理的負担はぶっちゃけかなりある、と答えれば「ですよね〜」「このご時世、こういうトラブルはどんどん増えていくもんね〜」「私のところもね、とんでもないですよ〜」と産業医。ものすごいあっけらかんとした人だ。一気に好感がわいた。仕事の深刻さについてはこれでもかというくらい詳細に話してやった。
 体力的なしんどさだけではなく、精神的なしんどさ、ストレスが溜まってないかについても聞かれた。実は心療内科に通院中していて投薬治療しています、と話した。産業医は、今後業務改善を打診する上で、部署のボスにその話をしていいかと聞かれた。やはり仕事が原因で通院しているとなれば、話の深刻度が変わっていくるから、産業医の立場としても俄然強気に出ることができるらしい。私はもうバレたって構わないので、どうぞどうぞと答えた。これでダメならいつだって辞めてやると思っているから、今更気にするものなのないのだった。「もう2年近く通ってます」と言うと「えっっそんなに!?」と驚かれた。「管理職は何やっているのかしらね??ったく」と切れていて最高だった。でも、どうやら弊職場は休職してなくてもメンクリ通って投薬している人の割合がかなり異常らしい。

 最後に、今後私が何を望むかという話になる。産業医産業医として、意見書を作成し弊職場に提出できる(というかそれが仕事だ)。残業制限をかけて定時までしか働かないようにするという選択肢もあったけれど、それをやったところで、そもそもが二人体制だから現実的に難しい。二人だけの係だから、今度は直属の上司がやられてしまう。単純に人が足りないのだ。すぐに人員補充されるならいざ知らず、先立つものがないのに残業制限したところで根本的な解決にならない。私は、次に私の席に来た人が苦しまないようにしたい。産業医との相談の結果、とりあえずは現状の継続して要経過観察とし、弊職場には人員補充しつつ業務量の適正化を依頼する流れとなった。産業医は「配置転換って手もあるけど根本的な解決にならないし、この職場はどこもブラックで終わってるからね〜どこに移動しても辛いよね、まあ私たちもなかなかにブラックなんだけどねガハハ」って感じで最高だった。この人と話すためにここに来たいくらいだ。

 結果的には、弊職場の産業医はかなり労働者寄りでとても良かった。業務の問題点を聞き、今後どういう対応ができるかを提示しつつ、あくまで今後どのように進めたいかを労働者本人に委ねてもらえる感じだ。会社によっては産業医が労働者に厳しいところもあると聞く。産業医だって雇われですしね。あと単純に産業医の人柄が良すぎて超良かった。産業医になるために生まれてきたかのような人だった。業務適正すさまじすぎる。

 45分強で面談終了。義務でやる面談の割にはちゃんと時間とってもらえた感じ。産業医は「この後すぐに電話してあなたの場所のボスには動いてもらうからね!来月中の改善は厳しいかもだけど、再来月には何とかするように働きかけるから!」と言ってもらえた。
 自分の持ち場に戻ると、直属の係長がボスから「ちょっと話が…」と呼び出しをされていた。多分私の面談のことだと思う。産業医、マジで仕事が早すぎる。4月から来た新しいボスは、超がつくほど仕事大好き人間で、自分から課題を拾ってきて取り組むタイプの人だ。前年度のボスとは真反対の人間。
 戻ってきた係長に聞くとやっぱり私の面談の話だったよう。現ボスとしても私の係の業務が爆発的に増えていることは当然把握していて、どうしようか頭を抱えているらしかった。弊職場は部門ごとに予算配分をされており、非常勤を雇う場合も各部門が自分の予算から人件費を出すことになっているのだけど、弊部署は伝統的に予算を冷遇されているらしく、非常勤を雇うにもお金がカツカツのようだ。そうなると弊職場のトップに臨時で予算要求して通さないといけないらしいが、なにぶん冷遇されているからかなり厳しい状況らしい。聞いていて、めちゃくちゃ闇深い組織やんけ!と叫びたくなる。

 今後の方向性としては、予算要求をするけれど、これまでの組織の体質的には追加予算がもらえる望みが薄いから、別場所と交渉して業務量を調整するのが現実的らしい。問題は別部署が引き分けてくれるかだが。これは戦になりそうだ。
 私としてもとりあえず今日の面談で話すことは話して要求もしたから、とりあえずは職場の動きを注視したいと思う。これで改善されないなら残業制限や休職、退職も視野に入れて考えようかなと思うが、果たしてどうなることやら。今後に期待です。あまり期待はしていませんが。