高等遊民前夜

ただの日記

休日つれづれ再

 日曜日。スーパーで茗荷が安かったから、毎年恒例の甘酢漬けにした。夏の味。半割した茗荷を軽く湯通しして、砂糖大さじ3、塩ひとつまみ、お酢60ml、水60mlを混ぜた液に漬けておく。小一時間で鮮やかなピンク色になって、何度見ても不思議だ。理屈では分かっていても不思議なものは不思議なのだ。

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 茗荷というと、家主の「茗荷谷」という曲があって、私が茗荷を調理するときはこの曲が頭の中で流れ出す。と言っても、この曲の中に食材としての茗荷は一切出てこないのだけど。

茗荷谷

茗荷谷

  • 家主

 午後は同居人といまさら「シン・ウルトラマン」を観に行った。結論から言うと面白くて、オリジナルのウルトラマンの現代版という感じでありつつ、原案へのリスペクトが垣間見えた。あえて最新技術で頑張らずに、ウルトラマンのフィギュアで子供が遊んでいるみたいにチープな動きをするところとかもあったりして。

 個人的には、作中に電磁波を操ってデータ通信を傍受したり改ざんしたりできる異星人が出てきたあと、対策としてアナログな手段でやり取りしていたのも風刺が効いていて痛快だった。昨今のなんでもデジタル化の風潮の中ではさもありなん、といった感じ。いろいろと語り尽くされているだろうから今更私がわざわざいうことも少ないだろうが、面白かった。
 これは余談だけれど、庵野氏がかかわる作品は公務員的な仕事への理解度というか、解像度がとてもよくてびっくりする。公的仕事のオタクなのだろうか、とてもその業界で働いていないとは思えないくらい。「シン・ゴジラ」の時も、有事の際に大きな会議室にひたすら電話並べて窓口を作るシーンとは見覚えありすぎて震えたし、会議を通していかないと話しが進まないわずらわしさも痛快だった。今回も長澤まさみ西島秀俊の班に異動した時、西島の机の上に「決裁済」という箱があって背筋がヒヤッとした。そうそういまだに役所は紙文化で、確認が終わった稟議書は「決裁済」に積まれていくのだ。すごく高度な仕事をしている部屋にノイズのように負の遺産みたいなものがあって、その高低差というか一貫性のなさがまさしく公的な仕事の現場だなって思った。西島の上司の田中哲司竹野内豊に部下の開放を説得する場面で「落としどころとしては~~~~ということでどうでしょう」と、双方が納得する理由付けを嘘も方便で作るところとか、本当にザ現場って感じ。とにかく面白かったです。